両眼視機能検査
片眼ずつの視力が良くても両眼でものを見る働き(両眼視機能)が低下していると、立体感に狂いを生じたり疲れたりします。
両眼単一明視(視線合わせとピント合わせ)がスムーズに行われていないと、主に次のような症状があります。
- 本を読むとき、文字や行を飛ばすことがある。
- 大型運転免許の深視力検査がうまくできない。
- 車を運転しているとき、センターラインが二つに見えることがある。
- 真直ぐ走れなかったり、転んだりぶつかったりしやすい。
- キャッチボールや卓球、テニスなど、球技が苦手。
- 本を読んだり、近くでの作業をすると疲れやすい。
- 老眼世代ではないのに、近くのものがぼやけて見える。
- 遠くから近く、近くから遠くを見るとき、すぐにピントが合わない。
- パソコンが見づらかったり、疲れやすい。
などなど様々な症状があります。
これらの症状は、メガネで解決できることもありますし、トレーニングによって改善されることもあります。
単に視力検査をしただけでは、快適なメガネはできません。
メガネをお作りになるときは、価格だけではなく、「視機能検査を行えるしっかりした技術のあるメガネ店」をお選びください。
深視力検査
深視力とは、両眼視機能のうち最も高度といわれている立体視にかかわるもので、二つの点の遠近を識別できる立体視差の最小値をいいます。
自動車運転免許で実施されている深視力検査は、三桿法(三桿計)といって、左右の固定された桿と中央に一定の速度で移動する桿の三桿があり、中央の桿を前方から後方へ移動させたり、後方から前方へ移動させ、三つの桿が並んだと思ったところで止めるというものです。
固定桿から 2.5 mの距離から見て、 3 回行い、その誤差平均が± 2cm 以内であれば合格です。
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←試験場で使用しているもの
当店で使用しているもの→ |
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深視力検査(三桿法)は、精密な両眼視機能が備わっていないと合格することが難しくなります。
- 眼疾患などにより片眼の矯正視力が極端に不良な場合
- 斜視や弱視などにより両眼視機能が喪失している場合
- 片眼ずつの視力は良好であっても、完全抑制(両眼で見ているつもりでも脳では一眼の視覚情報しか取り入れていない)がある場合
- 左右の視力や矯正度数に大差がある場合
- 裸眼または使用中のメガネでの視力が不良の場合
- 斜位などにより両眼視機能が低下している場合
- 深視力検査に慣れていないため
などがあります。
1〜3までの方は残念ながら合格する確率は極めて低くなります。
4〜6の場合は適切なメガネやコンタクトレンズを装用することによって合格しやすくなります。
7の場合は、何回か練習し三桿法の要領さえ分かれば合格することができます。
深視力についてのご相談は、当店または深視力計を設置しているお近くの「深視力メガネ研究会会員店」へお尋ねください。
視覚機能トレーニング
- 視力には、通常行っている視力(静体視力)以外に、スポーツなどには欠かせない、動いているものを見る「動体視力」、視野の周辺からの情報を捉える「周辺視力」、距離感などにかかわる「深視力」、一瞬で判断する「瞬間視力」などがあります。
- 視線合わせには、眼球に付着している外眼筋をコントロールして眼を動かす「眼球運動」がスムーズに行われることが必要です。
眼球運動には、目標物を見つめることができる「固視」、顔を動かさずに眼だけで滑らかに目標を捉える「 パースーツ 滑動性眼球運動」、現在見ているものから次の目標物に素早く視線を動かす「 サッカード 衝動性眼球運動」、視線を内に寄せる「輻輳」、視線を外に向ける「開散」があります。 この機能が低下していると、本を読むとき文字や行を飛ばしたり黒板の字をノートに写すのに時間がかかったり間違えたり、場合によっては物が二重に見えたりすることがあります。
- ピント合わせには、近くのものにピントを合わせる「調節機能」が働く必要があります。これは眼の中にある水晶体というレンズが、目標物の距離に応じて、厚くなったり薄くなったりしてピントを合わせています。
この調節機能が柔軟に働いていないと、ピント合わせがスムーズに行えずボヤケの原因になることがあります。また調節が過剰に働いていると眼精疲労の原因になったりして、仕事や勉強の障害になったりします。
- 仕事や学習の効率を上げるためには、眼からの情報を脳で素早く判断し、手などの器官へ命令を与え作業するというように、「眼」と「手(身体)」が協調していなければなりません。スポーツなどでも、この協調が必要で、スポーツビジョントレーニングに取り入れられています。
これらの機能は、眼疾患等がなければ、トレーニングすることにより向上します。
お困りごとがありましたら、視覚機能研究会(http://www.joyvision.biz/shikaku_study.html)のメンバー店にご相談ください。
当店では、初回時に検査を行い、それぞれの症状に合ったトレーニング法を指導します。